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生活にお香を取り入れた豊かな生活をご提案。

ちいさな香房からお伝えする 香司の桑村和子です。

 

雨の日も多くなり、あじさいも見ごろとなっていますが,梅雨も明ければ、蒸し暑い夏の到来ですね。

今回は、そんな夏にぴったりのお香について紹介したいと思います。

◆夏のお香と言えば、「六種の薫物・荷葉~カヨウ~」

平安時代より続く「蓮の花に似せた夏の香」

つまり、蓮の花の香りをイメージして作られた薫物が「荷葉~カヨウ~」になります。

源氏物語の梅枝の巻では、六条院の夏の御方「花散る里」が作中で作った薫物としても有名ですね。

 

 

当時の人々の「荷葉」の調合を見てみると,いかにして蓮の花の香りに似せた香りを作るのか?

試行錯誤している様子が伺えます。

 

 

当時香の名手として知られる「山田尼~ヤマダアニ~」においては、「はちすの花のか」を蜜に混ぜたとの記述もあります。

「はちすの花のか」とは何かは不明ですが、蓮から抽出した香り成分の様なもの?ではないかと考えられています。

 

 

また、仏教においても蓮の花は「お釈迦様の教えを表した花」として神聖な物とされています。

当時、仏教は人に欠かせない物であったことから、蓮の花の香りをいかに表現できるかは憧れでもあり、とても大事な事だったのかもしれません。

 

◆ 蓮の花の香りとは?

では、蓮の花とはどのような香りなのでしょうか?

 

 

池に咲く蓮の花、なかなか香りを嗅ぐことは難しいのではないでしょうか?

ちなみに私も一度、池の端に咲いていた蓮の花を嗅いでみようと試みたことがあります。

 

 

ですが、はっきり言って池の泥水の匂いがきつくてよくわかりませんでした・笑

 

 

蓮は綺麗な水では、小さな花しか咲かず、濁った泥水だからこそ大輪の花を咲かせるのです。

だから、それもしょうがないのかもしれませんがとても残念でした(>_<)

 

 

また、源氏物語「梅枝の巻」の作中にて「花散る里」の荷葉の香りは「しめやかなる香して、あはれなつかし」

つまり「しっとりと落ち着いた、優美さに思わず心惹かれる様な香り」とされています。

 

 

松尾芭蕉の句や芥川龍之介の小説など多くの文学作の中で同じような記述があり、蓮は「華やかで上品な香り」なのではないでしょうか?

 

 

実際に香りを確かめたことのある人によると本当に素晴らしい香りだったとのことでしたで、私も一度その香りをいつか楽しんでみたいと思っています。

 

 

それまでは、平安時代から続く蓮の花をイメージした六種の薫物「荷葉」を楽しみたいと思います(^^)

 

 

手作り香房なごみでは、「薫集類抄~クンシュウルイショウ~」を参考に、平安時代に作られていた「荷葉」を再現する講座を開講しています。

 

興味がありましたら、ぜひ一緒に「蓮の花」の香りを楽しんでみませんか?