<東京教室>

 

ご訪問ありがとうございます。

ご供養から趣味のお香まで幅広くお伝えする

ちいさな香房なごみ 東京教室 香司 草崎浩子です。

 

 

 

さて、今回のやってみたかったことシリーズ。

 

 

掛香(かけこう・かけごう)

 

前回、大阪教室 桒村先生が菖蒲の薬玉を作りましたが、似た物で<掛香>があります。

 

よく知られているコチラ⇩⇩⇩の匂い袋。

 

この匂い袋を壁や柱に吊るし、香りを楽しむものが<掛香>です。

 

 

コチラ⇧⇧⇧が5月5日に作った<掛香>です。

(調合して香りが落ち着くまで少し時間がかかります。)

 

作った理由といいますかキッカケは下記の通りです。

 

①5月5日は薬の日

②季節の植物が菖蒲

③邪気・疫払い

 

まず①について・・・

以前もご紹介しましたが、5月5日は端午の節句ですが、実は「薬の日」でもあります。

 

千年以上も昔の故事に由来するのですが、611年5月5日、推古天皇が薬狩りをしたことにあります。

男性は鹿狩り・女性は薬草採取を行いました。

鹿の角は鹿茸(ろくじょう)という生薬ですし、薬草採取には菖蒲や蓬が含まれていました。

この薬狩りが宮中行事として定着したのだそうです。

 

 

次に②について・・・

皆さんご存知の通り、5月5日は端午の節句。

端午の節句といえば菖蒲。そして菖蒲の見頃は5月~6月。

 

ちなみにこの菖蒲。

読み方は<しょうぶ>で、葉菖蒲になります。

同じ菖蒲でも読み方が<あやめ>になるのが花菖蒲。

混同しやすいですね^^;

 

今回は菖蒲を調合に使ってみたくて、<菖蒲根(しょうぶこん)>を入れてみました。

 

菖蒲根は読んで字のごとく菖蒲の根で、漢方薬局などで購入することができます。

 

生薬の効能としては鎮痛作用・鎮静作用・健胃作用・利尿作用などがあげられます。

その他、入浴剤にも使われます。

 

菖蒲根の香りはというと、一言でいって不思議な香り。

 

葉の青々とした爽やかな香りと、土の中の湿気を思わせるモワッとした独特の香りが入り混じります。

(あくまで私個人の感想です)

 

爽やか系の香りを調合するのは苦手な私ですが、まぁまぁ良しとする香りになりました。

 

最後は③について・・・

日本の暮らしあれこれ①でも書きましたが、菖蒲の強い香りには邪気や疫病を払う神聖な力があるとされていました。

 

もともと邪気払いや疫病退散などを願う伝統行事ですが、今、世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、大変なことになっています。

 

そんな状況ですから、今年は特に疫病退散や無病息災を願う行事が各地で行われたようです。

 

京都の貴船神社では巫女が菖蒲や蓬を手に神前で舞い、熊野神社(安倍晴明で有名ですね)では軒菖蒲か飾られました。

 

富山の射水神社では初めて菖蒲葺きを行ったそうですし、菖蒲湯にした銭湯などもあったそうです。

 

今回の掛香も疫病退散・無病息災・コロナ収束を願いを込めて作りました。

 

皆さんも体調・健康には充分気をつけて、どうぞご自愛くださいね(^-^*)